サケ騒動のつづき

騒動とは大げさな感じではあるが、妻に断られ、娘は出産直後であてにならず・・
なお且つ、婿殿と孫1の期待する目線が痛くで、心は千路に乱れたのでありました。
我が家の小さなまな板からはみ出して横たわるサケ
しかも、出刃庖丁が我が家には無い事が判明し、何時もの切れない包丁を眺めてしばし固まる。
娘が、新聞を引けば・・と、言った事が、どんなに勇気づけられたことか・・
しかし、その娘も
第1刀をエラの下に入れた途端に逃げ去ってしまった。(実は、まだ生きていたのである)
飛び上がる巨体と、撒き散る赤い血。(ドッと汗がでる)
落ち着かねば・・(こんな大きな魚を裁いた事などこれまでにも無いのでありました)
もう一度包丁の背でツンツンしてみる(動かないかなぁ)
大丈夫そうなので、力を入れ直して頭を落とした(ほっ)これで大丈夫。
後は、内臓を出してからぶつ切りにするだけである(鱗も無いし)
ところが、戻って来た娘が又一言(それでもう一度固まる)
娘「何か動いている。虫?」と指を指したのである。
私「(心の叫び)何?何?何?」それは、白っぽい色だった。(固まっている)
しばし時が過ぎたようだが、その長さが長いのか短かったのかも分からない。
ここで婿殿が一言「心臓ですね」
なぬ!心臓?そうか、今まで生きていたのだった。そうかぁ心臓かぁなんだぁ(ほっ)
相手が分かれば怖くないぞ〜 と、ばかりに後の作業を終えた。
ようやく、一匹が終わった。(くたびれたぁ〜)
だけど、次は、もっと大きかった。
また つづく