*p1*亡骸に寄り添った息子3
王様のお墓は、朝日のあたる明るい場所にあります。
カーテンを開ければすぐに目の届く所に。
病院のベットの上から、「今の場所に埋めてやってくれ」と妻に頼みました。
丁度、石楠花の花がすぐ近くで満開となっています。(もう散りました)
退院したら毎日墓参りだなぁ〜 などと天井を見つめて考えていました。
病院のベットの上では、特にすることも無いのでテレビを観たりラジオを聴いたりしています。
その時は、本当に偶然でした。
NHK教育テレビを何気なく観ていたのです。(普段は滅多に観ません)
その時に「王様」の声がしました。
丁度、番組では、小学校6年生がその唄の歌詞について一人一人の想いを書き留めて説明をしています。
自然と番組に引き込まれ、時間が過ぎていきました。
最後に皆で唄った歌詞は、「王様」声だったのです。
♪「私のお墓の前で泣かないでください」
「私は、そこにはいません。眠ってなんかいません」
     〜
千の風になってあなたをみまもっています」♪(初めて聞く「王様の声」は、テノ〜ルでした)
今、王様のお墓の周りには、沢山の雀達がやってきます。
鳥になって帰って来たのかもしれません。
享年2歳。我が家の家族には沢山の「思い出」と「安らぎ」を与えてくれ、風のように去っていった王様。
感謝の言葉は見つかりません。