名字帯刀を許す

私の入院日の1週間前に、母が自宅の廊下で転んで骨盤を亀裂骨折しました。
右足が左足を踏んだそうです。(不思議)
これは、又しても(昨年の秋にも一度ありました)親子で入院か?と、いう事態になりましたが、整形のDrが「高齢なので、入院すると歩けなくなくなって回復が遅れる」と言う助言で、自宅療養となりました。
一時は、トイレにも這いながらようやくたどり着く始末。
家の中には、自分の将来のために手すりを幾つか着けましたが、これが少しは役に立ちました。
妻は「腰が痛い、腰が痛い」と言います(こちらは原因不明。運動のし過ぎか?)
そんなこんなで私のお腹と合わせ、我が家はやたらと下半身に問題がある時期だったのです。
4月28日その日は、突然やってきました(いや、27日の次なんですけど)
その日は、朝から雷神が大暴れし、病院の5階からも稲妻や雷鳴が間近に感じられました。
10時過ぎに妻からのメールが届きました。
「王様が交通事故にあったらしい。病院を教えてくれ」と言うものです。
我が家の王様は、自動車を見ると何時も逃げ出して草むらに隠れ、じっとしていますのでとても信じられません。
妻も近所の方から連絡を受けて駆けつけましたが、「どうも顔が違う」と思ったそうです。
王様は、何時も返事をします。時には、信じられないような会話になります。
妻の呼びかけに、その横たわった猫は、返事を返したのでした。
病院の医師では、骨盤骨折。手の施しようが無かったそうです。
明朝、息を引き取りました。(枕が濡れました。ベットの上では何もしてやれません)
どうして?こんな事に・・・
雷神に驚いてあわてて飛び出したのでしょうか・・・
妻:「私の身代わりかも・・」腰の痛みが無くなったそうです。
母は、一人で歩けるように回復しました。
今、毎朝家族の会話が聞こえ、いつも目に留まるダイニングの側で眠っています。
いや、命日となった29日の夜、王様の声を聞きいた気がしました。
それは・・・・・・