最悪の天候Ⅲ

雷鳥達と別れ、大池までの最後の下り坂に入る。
目の前には大きな池が・・・見えない。
昨日は、登っても登っても見えたのに、今日は真っ白のガスに阻まれて見えないのである。
ついには栂池と蓮華の分岐に着いてしまった。(ここで時計は9時10分)
途中の小走りと登り坂での追い風が思ったより早く足を運び、予定よりも着いた。
ここまで来ればもう安心である。(後は、ダラダラとした下り坂)
風もあたらないだろうし、森の中だけに雨もしのげるだろう。
一歩一歩滑らないように確認しながら下りる。(ここで、ぎゃっ)
右足は、まっすぐに着くと痛みが無い。
しかし、横にひねると鈍痛が走る。
右から左に足を踏み変えて階段のように下りるが、右足を抜く時につま先が引っかかると横にひねって「ぎゃっ」となるのでる。
しばし、目を瞑って痛みをこらえ、又、出発する。(この繰り返し)
捻挫?靭帯?太りすぎ?(山小屋では、ビールを我慢した)
最も足が痛かった地点で小休憩をし、チョコレートを半分だけ食べる。
ここで「熊」が頭をよぎる。(誰かの日記に書いてあった)
確か、雨で匂いは消える?んだよね・・・。(ここは熊の巣、やばい)
又、足早に下りて、蓮華温泉に着いたのは、11時5分だった。(ずぶぬれ)
お風呂に入ろうか?と思ったが、先着のご婦人がカッパや靴で苦戦しておられるのを見て断念。
愛車にてまっすぐ帰宅することに(実は、タオルを忘れたのでした。又か)
13時に帰宅。(以外に早い)
「雨も良いね」と感じた山行でした。
PS その後の右足:まだ痛む。「来週、朝日岳に登ってから医者に行こうかなぁ」