心が沈んだ

朝一番に思いもかけない電話で起こされた。
当然、心臓も裏返るほど驚くはずなのに何故か冷静に受け止めている。
それは、除雪の要請でもなく、娘の落選通知でもない。
電話の主は、大学生時代の同級生で、毎年さしたる理由も無いのに1年に1度だけ一緒に酔っ払う奴からだった。
それは、「恩師の死」を告げるもので、その恩師も毎年1度だけ酒の席に付き合ってもらえる関係にあった。
新聞を確かめると、確かに訃報欄に名前がある。
享年56歳。あまりにも早い。