がんばった ね

朝日小屋の前で温かいコーヒーをもらって、ゆかりさんのひとくだりを聞いてから先行した皆さんを追います。
夕日ヶ原の景色があまりに綺麗だったので、リュックの中からビデオカメラを取り出して撮影します。また最後尾になってしまいました。
引率隊のリーダーはピュ〜っと追いついて行きました。
先行した参加者は、下りの時間は登りの半分(4時間)と計算していたのですが、登りの筋肉と下りの足が使う筋肉が違う為にかなり痛かったようです。
ゆっくりゆっくりと休みながら降りていきます。
しかし、1合目では「もう山はいや。二度と登らない。登山会で
へばった事が末代まで語られ続ける」などと言い始めます。
ついに最後の100段の階段では酸欠状態に。
「自分の足で行けたじゃないですか。途中で助けを求める登山者も沢山知っていますよ。ヘリコプターで救助された人もいますし」などと励まし続けて下山しました。
その人は、最後に北又小屋で言ってくれました。
「夢がかないました。ありがとうございました」
今回の登山会で初めて朝日岳に登った8人は、それぞれに苦しい思い出が残ったことと思います。
しかし、筋肉痛がとれた頃にもう一度朝日岳を見上げた時、きっとこれまでとは違う「憧れの山」がそこにはある事と思います。
又、一緒にのぼりましょう。
お疲れさまでした。