ペット?

山間地のあるお宅へお邪魔した時の話。
そのお宅には、2つの池がある。
大きな池には、大きな鯉が泳いでいる。
小さい池には、その子供の鯉達が泳ぎ回る。
その傍らに じっと 池を見つめる蛙がいる。
動かないが風格?年輪?を感じる。
「それ、家の蛙だ」と 老爺が言う。ツチカエルかな?
背中に立派なイボイボ。 もちろん生きている。
老爺は、「俺に慣れているからじっとしてる」と言い、その横でトノサマガエルをタモですくって山へ帰す。
「家の蛙の餌が減るから」 ふ〜ん
「一年中おたまじゃくしが居るよ」 へー
良く見ると、子供のような蛙もいた。
本当に池の一部になっている。
縁日の置物の蛙の意味が解ったような気がする。
帰る(蛙)まで動かなかった。