お江戸は、暑かった

殿のお供で参勤交代に出発する前に
事前に勘定方の組織や道なり、曲者が潜んでいないかを確認する為に江戸に行って来た。
我が貧宅から電動駕籠に乗り、途中で特別速駕籠に乗り越え、さらに超特別速駕籠に乗りかえて
江戸の玄関に着く。
拙者は、日頃より万歩計を常備しているが
なんと、江戸の入り口で確認したら、八百五十歩であった(近くなったものよ)
江戸城は、とても広くて、勘定方の詰所など十二層の堂々たる建物であった(それも別棟で)
今度は、相当歩数が伸びた。(少々目が落ち窪んだようだ)
お役人も沢山居て、みんな同じ顔に見える。(静かに物を書いておられる)
丁度、評定が行われているようで、老中や大目付と言った偉い方々は不在であったが
当初の目的は達成して帰路についた。
帰りの速駕籠では、不覚にも意識を失ってしまったが
土産の「卵砂糖味の西洋果実洋菓子」は忘れずに愚妻に届いた。
いよいよ明日から本番の参勤交代が始まる。
しばし、国を空ける。