初めての経験

「あい!早かったねぇ」
何時もの言葉である。
2年前にも同じ言葉を聞いた気がする。
それは、山小屋の戸を空けた瞬間に聞こえてくる。
うす暗い玄関(日中は電気が付いていない)の受付で、少し甲高い良く通る声が聞こえてくる。
不思議に耳に残る声である。山の姐さん。
常々、「山は早く出発し、早く小屋に入りなさい」と聞かされている。
今回も、わき目も振らず、足もとだけを見つめながら歩いた。(出発が幾分遅れたために)
そして「なんて遅いのけ〜」と言われないように・・・
どうにかタイムリミットには間にあったが
後続部隊には、「もう鍵を閉めるよ!」と言うような伝言も発せられたようである。
今年は、遭難も多く過去最高を記録。それでも全員無事に下山。
日頃の心がけが貴重な命を守っている。と思う。
そんな姐さんが少し痩せた(らしい=本人)
ダイエットに成功したと言うが・・・ん?
私なんぞ、朝日小屋往復で1.8キログラムも減った。
ガレガレだぜ〜〜