不気味な暖かさ

その昔、いや一昔前だろうか?
この日を待ちわびていた頃がある。
長い間、暗く冷たい雪に閉ざされていた頃、今日の日差しの強さに近づく春の気配を感じていた。
屋根からは、雪が解けて流れ落ちる音が大きくなり、まぶしい日差しに目を細めていたものだ。
が、今年の「立春」はあまり感慨深くない。(暖冬のせい)
大寒」なのに雪が無く、雨が降る。
この分では、寝不足の為に「目の赤い蛙」が見られるかもしれない。