匂い印

里山のお仕事で、標高300m位の山の中を徘徊しておりました。
個人や団体が所有する山の境界が判らないので、持ち主の方々に聞きながら確認をしていたと言う訳です。
行く手を遮る藪椿やツル製の植物を時には乗り超え、時には地面すれすれに四つんばいになりながら登って行きます。
山では、四足の動物がすばやく動ける意味がわかったような気がします。
地面すれすれには、邪魔な枝木が無いのです。
どうにか確認作業を終える頃、尾根の上に沢山の糞を見つけました。
子供のそれと大きさが似ている物や、真っ黒な細長いもの、白く時間が経過した様子が伺えるものなど、数匹が代わる代わる用を足したと思われます。
野生の公衆便所?などとも思いましたが、どうも、これは動物の世界の境界・・
自分の縄張りを示す杭のようなもののようです。
コンクリートやプラスチックのような材料を使えない動物達は、匂いが薄くなれば、もう一度新しい物を設置し直しているようです。(ふ〜ん)