苦労話2

入院をすると、決まって苦痛になるのが慣れない環境。
普段の生活では聞こえない「人の声」や「足音」など耳さわりになる。
当然のことながら、個室に入院するほどの病気(一歩手前)でもないらしく、同室の患者もいる。
初めの3日間は、静かな人達ばかりだったので快適な入院(?)生活だった。
ところが、向かいのベットに耳の良く聞こえないお爺さんが入室してから状況が変わったのである。
テレビの音は大きいし、咳は多いし、「オナラ」はするし・・・。
おまけに家族の人も声が大きい(当然か)
「おい!なんかもってこんでもいいがかぁ?」婆さん
「なぁんもいらんちゃ〜」爺さん
「ほなら、おら いくぞ」婆さん
などといつも大声で言い合う。
その爺さんは、腸が動かなくなったらしく、数日間便も出ていないらしい。
看護師さんが聞いている「おならは出ましたか?」
「な〜ん 出ん!」と、爺さん。
おいおい!さっきの大きい音が聞こえたぞ!!!と、言いたいのを黙って聞いている。
「調子はどうですか?」と看護師さん
「たよんないちゃ〜、なんも食べとらんし。タバコも飲んどらんし、酒も飲んどらん」爺。
そうなんです。その爺さんも絶食シールなのでした。
直後に私の方が3分粥をもらえるようになって、とても優越感に浸りました。
「がんばれよ!!爺さん。もうオナラは出ているぞ!お粥は近い」
それから、テレビは、イヤホンを付けた方が良く聞こえるぞ!!(周りは静かだし)