おっと

季節が戻ったような朝だった。
凛とした空気の中に、一面を白く塗り替えた雪が輝いている。
朝陽は力強く辺りを照らし、いつの間にか北の方角へ移動している。
こんな朝は、気持ちも軽く歩いてみたい。
いや、歩いた。
厚手のコートを着込み、手袋・ゴムブーツを履いてザクザクと。
氷を踏みしめる足音が笑っている。
意思の無い足跡が長く出来た。
リズムが狂う瞬間、ズル
滑ったのだ。なぬ滑った?どこが?
だめだぁ  おらシリアス調は苦手だ。
どこがって?口も良く滑る。どこかで、ラジオ出演・・と言う声が耳に入る。
そら、あかん。わいは、口べたやねん。
アドリブも効かへんし・・やめて〜な。
標準語でけへんし・・・。